警察学校概要
規則
「うわっ面倒〜」
私の規則に対する率直な感想です。あらゆる決まりごとがあるせいか
・ 6時30分 起床、朝点呼、掃除、朝食
・ 8時30分 授業
・ 12時00分 昼食
・ 13時00分 授業
・ 17時15分 課外活動、夕食、入浴、自習、夜点呼
・ 23時00分 就寝
これらのスケジュールが簡素化しすぎていて思い描いていたのと違う!と驚かされました。かなり、濃密な日々を送ることになります。ただ、振り返ってみると充実した日々であったと感じます。
規則を守れないときは、怒号が容赦なく飛んできます。まぁ、規則を守れないなんて半年我慢すればいいように感じますが、それが出来ないよう
上手く仕組まれていますので、決まりごとはきちんと守りましょう。というより、警察官に限らず法律関係は守らなくてはいけないのですが。
規則の一つ例を挙げてみます。
警察官として拝命されて3日後、警察官の基礎を学ぶため、正しい姿勢、敬礼、挨拶等を訓練しますが…もちろん、何事も仕事をする姿勢・服装というものが大切です。訓練前にふくそ〜うチェックがあり、ひげが1本でもあったらアウトです。
な〜んだ、ちゃんとひげをそっていけばいいだけのことじゃないかと思うのですが…先ほども申し上げた通り、そうは上手く行かないのが世の常(笑)
座学
座学では、警察官としてやっていくために最低限知っておかなくてはいけない知識を修得するために行いますが、具体的には、憲法、刑法、刑事訴訟法、実務科目、討論等です。今まで法律を勉強していなくても大丈夫です。私は法学部出身ではありませんが、それは関係なかったように感じます。
座学で絶対に意識しなければならないことは、今までの学校の授業とは根本的に違うということです。もっというと、
お金を貰って授業を受けるので、け〜して、寝てはいけません。頭では分かっているのですが、寝てしまうんですよね〜。私も寝てました(笑)怒られました。まぁ、当然です、お金払ってるわけじゃないので。
術科
術科には、柔道or剣道、逮捕術、教練、体育、けん銃があります。
術科が1番の不安だ!なんて考えている人が多いのではないでしょうか。おそらくその意図は正解です(笑)はっきり言って、辛いときもあります。全部が全部辛いというとそんなことは無かったような記憶がありますが。
私は剣道を選択していましたが、剣道は楽しかったと同時に足の裏の皮が剥けて、歩くのが辛かったです。
逮捕術は、喧嘩です。制圧術を覚えることができるので、私はそれが楽しかったです。
教練は、辛いんですが、全員がピシッと決まったときはやってる本人が気持ちイイと感じます。これぞ軍隊・警察という感じです。集団行動の楽しさを教えてもらいました。
体育は、そんなに授業は多くありませんでした。まぁ、体力の測定と増進がテーマと考えていただければいいのではないでしょうか。ただ、夏になると学校には定番の「プール」が待ち構えています。泳げない人にとっては嫌な授業になるので、入校前には練習して泳げるようにしておきましょう。
けん銃は撃つまでは嫌な授業でした。細かな説明とけん銃という武器を扱うことから一層の緊張感を求められますが、撃ってみると楽しかったです。けん銃の思っていたよりうるさかったり、重かったり、反動があったりで、もっと撃たせてくれ!というのが心情でした。
術科では総じて必ず言えることがあります。
それは、
怪我をしないように頑張る、ということです。
警察学校での時間はかなり貴重ですので、怪我によって失われる時間は本人にとって超マイナスです。
術科の授業を受けたくないから怪我してもいいやと思っていたら大間違いです。そんな考えが吹き飛びます。まわりの同僚が辛くともせっせと上達していくのに見学なんかしていたら一人置いていかれるだけです。後で、あの制圧技一緒にやってくれないかとお願いしても、相手からしてみたら貴重な時間を無駄にすることです。とにかく、自分の体は健康怪我なしを1番に訓練に勤しまなければなりません。
警察学校を通じての感想
私は、警察学校を振り返ると今までにない素晴らしい経験が出来たなと感じております。警察学校にいたときは、すごく嫌なことばかりでした。教官のことが嫌になったり、体力的についていくのが辛かったり、同僚と喧嘩してしまったり、数多くの失敗をしてしまったりたくさんの嫌なことがありました。
それでも、素晴らしいと言えるのは、このような経験を通して自分のマイナス面が出てきてはそれを自覚したくなくても認識させられますし、仲間の大切さやリーダーにとって必要なことの認識、打たれ強さ等たくさんあるからです。そして、私が一番身に付けたものというのは「自信」です。
警察学校にいる期間の現在は「泣」、でも警察学校にいた過去は「活」でした。
学校時代は嫌なことがあって個室で泣いていましたが、今となってはそれが私自身の強さの一つとなって活きています。これから先、私の前に困難が待ち受けていようとも何とかなるという自信があるのです。
感動的な話をしておいて、じゃあ、あなたはどうして辞めたの?困難に負けたんじゃ?と突っ込まないで下さいね
(≡ε≡;A)...