警察学校日記
1日で起きたことを複数日にまたがって、日記にしています。そのため、時間軸がずれています。
退職勧奨1
6/22(月) 俺って仕事できない奴!?
入校して以来、副総代の小野と阿良神と自分を比較してみると、自分が情けなくなる。今までの出来事全てを環境や他人の責任にしてしまいたいくらいだ。それとも俺の知らないところで、他のみんなも失敗しているのだろうか?
俺は高校や大学のときと同様、底辺を這いつくばっているのが似合うのだろうか?
6/23(火) 当日の授業連絡
俺の教場当番がやる日がきたが、斉藤教官の授業だけ授業連絡が済んでいない。
恐るおそる教官室の前に立っていた7時30分。
覚悟を決めて教官室へ入った。
「斉藤教官お願いします。藤原巡査は授業連絡にまいりました」
「今頃か?当日に授業連絡って遅いよな?」
「はい、すいません」
「授業連絡1つもきちんと出来ないのか。お前そんなんじゃ警察官やっていけないぞ
6/24(水) 教場日誌
教場当番には、義務教育でいう日直当番というようなものというイメージはという想定で、もちろん行う内容に難しいことは何一つない。ただ、時間厳守とやることをきちんとやれば普通に終わる業務である。
そして、授業日誌というものがあった。当日の授業とその内容を極簡単にまとめた日誌を担任教官に提出するのだ。いわゆる正確な書類作成のための訓練のようなもの。
「藤原巡査は、授業日誌の提出に参りました」
教官は俺の授業日誌を見て1箇所の教官名を間違えたことでやり直すよう指示した。
もちろん、授業を行った教官名を間違えたことについては怒られた。約3分くらいの短い時間ではあったが。
6/25(木) 無限ループ
授業日誌はボールペンで書くため、もう一度、寮に戻って書き直しを始めた。
そして、やらかすのだ。
「あーまた間違えた!くそ」
ボールペンだから途中で書き損じをしたら、また一からやり直しである。
ようやく出来上がった授業日誌を提出しに行った。
教官は渋い表情で言った。
「字が小さくて読みづらい。もう一回」
まじかよ~
もう何回提出してると思ってるんだよ。結局、この日は申告時間がもうないため、翌日提出し直すことになった。
6/26(金) 教場当番二日目
俺は早朝から折れないようクリアファイルに入れて、大事に保存していた授業日誌をもって申告に行った。
教官は受理してくれたが、俺には不思議にしか思えないことがあった。本当に何回も提出させるだけの理由があったのだろうか?
午後に入り、楽そうな授業があった。外部講師を呼んだ2限連続で行われる特別授業だ。
教官が行う授業に比べて、外部講師は厳しくないから緊張感が違うのだ。
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