警察採用試験対策は独学で 警察官になるには?と考える前に

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独学

筆記試験

 やるべきは、数的推理・判断推理・資料解釈・空間把握等の知能分野と社会系知識分野です。知能分野では、特に数的推理と判断推理が重要になります。

 では、何故上記の分野が重要なのでしょうか?

 それは、効率性が良いからです。数的推理と判断推理は、警察官採用試験における教養試験レベルで言うと、基本問題とそれをある程度応用した問題しか出題されません。したがって、数的推理と判断推理は解法パターンを覚えてしまえば、点数が取れる確率が高いのです。
 また、社会系知識分野は出題数もある程度あり、なおかつ知識範囲が相対的に広くありません。あくまで、人文科学や自然科学に比べると出題数が多く、知識範囲も広すぎないのです。人文科学もある程度の出題数がありますが、覚えなければいけない範囲が広すぎて効率が良くありません。

 他の分野は捨て科目にするわけではありませんが、大して力を入れる必要はありません。特に必要ないと思われるパターンは、文系で理系科目が苦手な人が、自然科学系の知識分野を勉強しようとしたら、効率が悪すぎます。時間がたっぷりあるのであれば構わないのですが、筆記試験まで残り1,2ヶ月という期間でしたら、他の科目の勉強をした方がいいです。

 そして、ここでいう勉強とは、『勉強=暗記』です。警察官採用試験レベルにおいては、知能分野も暗記と捉えてしまっても大丈夫です。暗記というのは、100のうち50%の暗記力では意味がありません。社会・人文・自然科目をそれぞれ50%程度覚えたな、という勉強をするなら、社会系90%、人文系50%、自然系20%の方が点を取れます。うろ覚えな知識は暗記=勉強したとは言えません。

 勉強すべき分野が分かったあと、最後に伝えたい事がもう一つあります。
 「暗記は継続で忍耐である」
 もう覚えたなと10回はカウントして初めて暗記が定着し始めたかなという段階です。
 もう一度言います。覚えたつもりでも、継続して暗記し続けて下さい。

小論文試験

 小論文試験に求められるものは
 1 誤字脱字
 2 きれいな字
 3 わかりやすい文章
 4 時間内に完成の4点を最低限挙げました。
 
 警察官は仕事をしてみると書類作成が多いことに驚かされます。したがって、誤字脱字がないこと、きれいな字、わかりやすい文章で上司に書類を提出することになります。また、情報公開によって警察官が作成した文書も公開されることがありますので、大切になってきます。
 また、司法関係者(裁判官、検察官、弁護士)が司法書類を見ますのでみなさんが作成した書類は重要なのです。
 時間内に完成させることの大切さは非常に多くの仕事と書類を扱い、中には逮捕手続書類を時間内に作成しなければいけません。

 内容にこだわりすぎなくて大丈夫です。
 もし、困ったら、王道パターンでいきましょう。
   1 問題把握 (何が問題なのか)
   2 一般論  (一般論はこうである)
   3 反論    (一般論に対する反論)
   4 私的意見 (反論をふまえてあなたの意見を述べてまとめる)
これで、いいんです。

 大切なのは、誤字脱字できれいな字で書いて下さい。

体力試験

 体力試験で求められるレベルは、警察学校での訓練に最低限度ついていけるかどうかです。じゃあ、警察学校の訓練のレベルはどうなのかといえば、一応、人並みの体力があればやっていけると思います。

 しかし、それはあくまで最低限の基準ということです。警察学校内では試験がありますが、勉強が苦手という人にとってはこれが辛い。そこで助けてくれるものが「体力」です。警察学校では体力は人並み以上欲しいといったところでしょうか。もちろん、長い警察人生を考慮しても体力は鍛えておいて損はありません。

 体力がある人はとりあえず、体力試験はなんとかなると思います。
 では体力がない人はどうするのか?
 体力をつけましょう。
 かくいう私は、体力試験を受ける3ヶ月前に警察官を志望しました。当時の体力は
      腕立て7回
      腹筋21回(30秒)
      懸垂0回
      1500m7分台
でしたが、警察学校入校時には
      腕立て40回
      腹筋34回(30秒)
      懸垂5回
      1500m5分台
まで向上させました。何とかなるもんです(笑)腕立ての回数が少ないんですけど、それはおいといて(´ー`A;)

 体力試験は、上記のように軽く述べています。思ったより何とかなりますので、緊張しすぎないで下さいね♪

面接試験

 面接試験で求められる能力を私が考えるものを挙げてみると
 1 正直さ
 2 コミュニケーション能力
 3 礼節
 4 共感力
 5 努力
だと思います。
 
 私は警察官はなんといっても犯罪者を捕まえるのが仕事です。そしてこの犯罪者の大きな特徴なのですが…うそつきは泥棒の始まり…というとおり「うそをつく」ものなのです。警察官は相手がよく嘘をつくものなので人に対しては必ず疑いの念をもって接します。しかし、この態度でいくと身内である同僚さえも信用できなくなってしまいます。警察官の発言は世間的にはかなり責任力のあるものとなりますし、同僚の発言は信用したい、でなければ組織が機能しなくなってしまいます。故に、信用を失うと非常に面倒なことになります。ですので、正直さは大切です。私は大学4年のときに就職活動に迷ってしまい4・5月に全く就職活動をしませんでした。そのため、9月の採用試験では、そのことを正直に話しました。(実際は嘘をつくのが下手でずるずると悪い面を言ってしまった)
 2と3はどの社会でも求められるコミュニケーション能力と礼節は大事です。警察には、任意捜査の原則がありますから個人・法人に対して協力を求めることになります。あなたは、毎日仕事に出勤していて捜査のため3時間ほど警察署に来てきょうりょくしてもらえませんか?と言われても困りますよね。協力して頂くので彼らに対してのコミュニケーション能力と礼節は大事になるのです。
 4は被害者のことを考えたものです。相手の心情を汲みいることで捜査への原動力になると思います。
 5について、この社会でやっていくためにはたくさんのことを覚え、鍛え、我慢し、守っていかなければなりません。そのための資質というんでしょうか。実際に努力できず、警察学校を辞めた人もいました。

 もちろん私が感じた求められる能力であり、確実でもないし、むしろこれらだけではないと思います。警察は幅広い業務がありますので、みなさんの個性や長所、強みを活かした分野に配属されていくのではないか思います。


 面接試験では上記に加え、それぞれの警察の特徴等も調べて興味があるということをチェックしといたほうがいいと思います。また、志望動機においても、理路整然とした形が出来ていればいいのではないかと思います。みんな分かってますから(笑)うわべだけの志望動機なんて。

 よくネットにあがっている前科があると警察官になれないのか、という質問が出てくると思いますが、前科があると無理なのかな〜と思います。では、少年事件として警察にお世話になった方はどうかというと、これもまた相当厳しいと思います。というのも、まずそのようなことをしたという事実からそういう性格・人間性があるまたは潜在的にありうるということ、過去に犯罪を犯したことのある者が犯罪者を相手に厳しく追及できるかどうかなどが考えられるためだと思います。
 一方、自分ではないのだけれど3親等以内の身内に前科があるというのも、上記ほどではないにしろ厳しくなるなと感じます。警察官になれたとしても、警察幹部にはなれないかなと思います。だって、警察幹部の身内に犯罪者がいたとなれば…これって問題になるかどうか別として注目されませんか?世間から。そしたら、警察的にはまずいですよね!?

 志望動機と自己PRについては、私は以下のような観点で考えていました。
    警察組織が採用して喜んでもらえるだろう・役に立てるだろうというポイントを探して志望動機にする。そして、喜んでもらえる・役に立てるという具体的理由(エピソード)を自己PRにするというやり方で考えていました。

 でも、同僚に聞くと、普通に「子どもの頃からなりたかったので」というような形式的な答えでも合格してる人たくさんいますからね(笑)