地域課とは 警察官になるには?と考える前に

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地域

立番・見張・在所

 交番・駐在所の地域警察官は、施設の外に立って警戒に当たる立番、施設の出入口付近で椅子に腰掛けて周囲の警戒に当たる見張、施設の中で書類作成等に当たりながら外部への警戒を行う在所勤務を通じ、犯罪及び事故の防止並びに犯罪の検挙、交通指導取締り等に当たっている。

 実際は、立番以外は書類整理で忙しい。街中で交番の中を見るとおまわりさんが交番の中にいるのを目にする人は多いと思う。そんなときは「暇そうだな~」と思わないであげてください。貴重な見張り・在所勤務で書類整理・作成に追われてますので…例外はありますよ!田舎の交番では、忙しくない
     (‘~‘!!) 

 逆に言いますと、地方県警ではそんなに忙しくないということですね\(^_^)/ただ、新人はなるべく都市部や住宅街に配属になる可能性が高いです。実際、そういった事件の多い所に行った方が仕事を覚えられるので、新人で田舎配属になったら、事件が少ないというのがデメリットです。

巡回連絡

 地域警察官は、それぞれ担当の地域を巡回して家庭、事業所等を訪問し、犯罪の予防、災害・事故の防止等、住民の安全で平穏な生活を確保するために必要な事項の指導・連絡や住民の意見・要望等の聴取を行う巡回連絡を行っています。
 
 驚いたことは、どういう仕事かを具体的に聞くことです。最初、上司と一緒に行ったときに、ここまで聞くのかとビックリしました。でも、災害や緊急時の連絡先を把握することで、重大な状況時に活用されます。

 また、神奈川では巡回連絡をしていたにも関わらず、特別指名手配犯だった菊池直子に気付かず見過ごしていました。ただ見過ごしてしまうことに共感できなくもないですが、やはり職務上問題ですよね。私がその警察官だったら?・・・
 見過ごしていたかも・・・(゜_゜;)

パトロール

 管轄地域の実態を把握するとともに犯罪及び事故の防止並びに犯罪の検挙、交通の指導取締り、少年補導等を行うため、パトロールを行っています。

 私は、直近の先輩と出るパトロールが面白かったですね~\(^▽^)/いろいろな所に行ったり、少年を補導したり、職務質問したりと先輩と自分たちの判断で警察活動を行うことが出来ました。個人的には少年補導が楽しい思い出です。というのも、彼ら平気で嘘吐きますからw照会等を駆使してなんとか必要事項を確認して補導をするのはいい経験でした。

 職務質問ってされたことあります?
 私が苦手だったのは早朝の職務質問です。何せ、みなさん朝は忙しいので、そんな中職務質問をして時間を取らせるのは大変で、もう苦情の嵐(/_<。)
 早朝の職務質問なんて滅多にやることはないのですが、年に数回はやります。職務質問っていろんな上司・先輩の職務質問を見ると勉強になりますね。「あ!こうやっていうといいんだ」っていうのが分かって、自分ではこういう風に工夫しようとなります。この経験は一般的にコミュニケーション能力の向上が出来たのではないかと自分でも思います。

  職務質問を拒否みたいな動画って一時期アップされ続けましたが、その中で「任意だろ」という理由で拒否してますが、原則的には即時職務質問終了とはなりません。必ず追求しますので、遊びでやってるか犯罪者か警察嫌いのどれかだと思います。基本的にはそのようなことをすると、時間の無駄なのでしない方がいいですね。また、職務質問の要件というのが警察官職務執行方に記載されていますが、これは解釈次第で拡大解釈できます。しかし、警察官職務執行法の判例や法解釈まで勉強された方だと警察官に職務質問されても反論できるかもしれません。
 でも、正当な理由もなく遊び半分で断るのは辞めましょう。それだけで、税金の無駄遣いですし、そういう人たちを保護するために、職質が任意の必要があるという経緯を無視していますから。

事件・事故

 管轄地域で事件、事故等が発生した際には、直ちに発生現場に向かい、犯人の逮捕、危険の防止、現場保存等の措置を採っています。

 事件として多いなと感じたのは、やはり自転車盗、次に順に上げると、車上狙いオートバイ盗空巣強制わいせつ…ていう感じですかね(私個人の思いでは)交番で扱う事件は初動対応ですので、現場では被害者からの聴取、第3者目撃者情報等から犯人検挙のため素早い捜査が要求されるため、被害者等から事情聴取する際は、事件概要を把握できるだけの確実な聴取が求められます。
 また、聴取事項を裏付ける証拠も聴いていかないといけません。いろいろと捜査は奥が深いです。私など捜査を語る資格もありませんが…(^▽^;)

 そして、私が警察官を辞めてから気をつけようと思っていることがあります。

       交通事故です。

 これがまた多い(゚〇゚;)事故なんて面倒だというのはご承知だとは思いますが、たとえ話に付き合ってください。

 仮にみなさんが自動車を運転中、後方車両が異様に煽ってきて車両間隔が近いため、あなたが安全運転をしていたにもかかわらず、前方交差点において対向右折車両が発進したため、あなたは急ブレーキを踏んで後方車両があなたの車に追突してしまったとします。あなたは、後方車両の運転手に対して怒りますよね?でも、本当の面倒さはこれからなんですよね~警察を呼んで事故証明をお願いして、相手の連絡先(免許証等の確実な証明書を見ること)・ナンバー・保険会社等をお互いに教え合います。その後、保険会社同士の話し合いになると思いますが、車を修理に出したり、過失割合や保険の説明や今後の保険料金などを聞いて…と面倒です。あまり無いのですが、あなたの過失割合が0だと仮定しても面倒です。

 時間や手間などのいわゆる機会費用(その時間があれば他に何かできたであろうコスト)が発生してしまいます。ですから、くれぐれも安全はもちろん皆さんの機会費用のためにも、そして警察官の仕事を減らすためにも安全運転でお願いします。

その他活動

 地域住民からの様々な相談の受理、迷い子の保護、遺失物・拾得物の届出の受理等の幅広い業務を行っています。

 文書上でみると「相談の受理ね」としか想像できないのですが、『ちょっと一方的に話されても分かりませんよ。え!そんなの本当かよ~嘘じゃないの!?』とか『いやいや、それは考えすぎじゃないかな~』なんて内心思ってしまう相談が多いです(・・;)
 そして、警察の活動は文書にしなければいけないので、これら相談を文書にして作成しなければいけません。文章にしないといけないのは、「あの時、○○交番でおまわりさんに相談したんですけど…」となった場合に記録が残ってなければ、その時の相談に対して何もなされていなかったということになってしまいます。きちんと記録に残して、今後の活動をしていくためにも文書にしなければいけないのです。

 遺失物・拾得物の扱いも交番での仕事のメイン業務です。こんなにもなくす人がいるのかというくらい毎当務扱います。そして、以前埼玉県草加警察署で巡査が拾得物である現金の一部を着服したという不祥事が起きました。そのため、拾得物の処理が厳しくなったので以前より1件に対する仕事量が増えました。もう、あれこれと決まりごとが増えていって大変です(´_`。)